2011年12月22日木曜日

 チビスケ君の方が脱皮不全を起こしたので、むくことにしました。毎日最低一回は必ず霧吹きをしていたにも関わらず、古い皮が尻尾の先までぴったり張り付いた結構しつこい脱皮不全になっており、改めて保湿と温度配分の大切さを痛感すると共に、長くヘビを飼ってるわりにまだまだこういう凡ミスを犯している自分に対して、ちょっと情けなく思った。日本とちがってアメリカのアパートは(管理会社にもよるが)24時間全体に空調がまわっているため乾燥がものすごいと以前どこかで書きましたが、冬季に入ってそれもさらにパワーアップしてるように思う。とにかくこれからしばらくこの状態が続くだろうと思われるので、湿度対策をもう一度しっかり考え直すきっかけになった。もう一匹の方の脱皮は無事終わると良いけど…。引越しして以来、動物や植物になにかと異変が起きていて、ちょっと心配なことが多い。

 ということでチビスケ君の記念すべき最初の脱皮殻は完膚なきまでにズタぼろになってしまったのですが、水に浮いている皮をじーっと見ると模様が良くわかって面白いですね。プーシキンのほうは本などでロンギコウダに対してよく言われる、いわゆる「ブロック型」のサドルですが、チビスケのほうはオーバル型のサドルです。個人的にはブロック型のほうが好き。

2011年12月15日木曜日

 北米のとあるブリーダーが去年から今年にかけてリューシスティックのボアコンストリクターの繫殖に成功し、(2013年追記:この情報に不明な点あり。)その写真とビデオを見ることができました。特に色彩変異ものには心動かない自分ですら、綺麗だなーと思ったので、そういうのがもともと好きな人には大変な出来事と言えるでしょう。スノーボアなどの有機的なオフホワイトと異なり蛍光灯のような白さ。目はジェットブラックで虹彩は赤いということで、ボールパイソンのブラックアイドリューシスティックと呼ばれているものも同じような目になってるのを思い出し、違う種類の蛇なのに同じような表現になるのが面白かった。はじめの個体が得られてからおよそ5年、この表現が遺伝することも確かめられたそうなので、来年か再来年以降どこかのエキスポで見ることが出来るかもしれません。

2011年12月13日火曜日

 今年ももうあとわずかになりました。今年はドイツとかウクライナをはじめヨーロッパ各方面へ行き爬虫類的話題は結構色々あったはずですが、「旅行記」のページがほとんど手付かずなのは良くない(膨大な量の資料と写真におぢけづいています)。とかなんとかいいつつジャマイカボアの頭の部分のイラストを作ったりしておりました・・・。マイナーな島ものボアに興味を持ったきっかけになった種です。うちに初めてパソコンが来たのは2000年頃なんですが、それを使って読めもしない外国のサイトをサーフしていた時見つけた写真は、未だ古いスクラップファイルに保存されています。

 ともかく、もともと好きな種類だというのに加え今回、参考にした写真がとても綺麗なものだったので、ちょっと頑張って線で縁取りするのをやめてみた結果、まだまだまだまだ書き込みが足りないことが分かった。集中力が途切れると無意識に作業が適当になることがよく分かりました。色数がまだ足りてないのでどうしてものっぺりとした平面的な絵になってしまいます。残念。


 写真の整理をしていたらひと夏の間うちに居たガーターヘビの写真が出てきた。これは外で捕まえて帰って最初に餌をやった時ので、面白い顔がばっちり写っているお気に入りの一枚です。このタイプの蛇全体に共通する「へこたれなさ」みたいなものがポジティブでいいと思います。魚の匂いするや、どう考えても無理そうな大きさの餌にも果敢にとびかかっていく勇敢さ(バカさ)、興奮して時には自分の尾までも呑み込もうとする飽くなき生命力(アホさ)、なんだか元気をもらえるような気がします。この写真の蛇も今頃は土の下で寝ている頃でしょう。無事に冬を越せるといいな。

2011年11月29日火曜日

 チビロンギケージに光&若干紫外線の出ているライトを点灯していますが、餌を食べた後など仔ヘビが体を温めたいようなそぶりでその下におもむろにとぐろを巻いているのがちょっとおもしろい。照明からはほとんど熱は出ていないはずなので、ヘビは自然の常識に法って、光の方向に熱があると認識してこういう行動になっているのでしょうか。

 個人的に自然界には光が無くても熱が存在する場所はあると思うし、爬虫類の目の構造についてはあまりよく知りませんが、もしかしたら紫外線を感知できていたりしたら面白いなーと思いました。(ヘビは多分ないなと思うけどトカゲやカメなどではよりありえそう)紫外線LEDという空気滅菌などにUV灯からとって変わられつつある照明がありますが、これなどは全く熱を出さないので実験として使ってみるのも面白いかもしれない。現在の紫外線LEDだと多くは医療の分野や工業製品向けで波長も用途に合わせて限られているので生体に対して使うことは難しいと思うが、生物の方面でも需要は多いと思うのでいずれ手の届く存在になったら試してみたい。

2011年11月14日月曜日


イミテーションの流木を子ヘビケージの中に入れました。こういう小道具はあまり使ったことがなかったですが、ちょっと自然なかんじになるので、動物を小さな箱に閉じ込めているという、人間のほうの小さな罪悪感のようなもの(あれば)を取り去るのに役立つ気がします。中がトンネルの様になってるので、湿ったミズゴケをしいておいたらあとで子ヘビが入り込んで休んでいました。自分も子供の頃にこんなベッドを持っていたらきっと寝るのが楽しみだっただろうな~、と思うような形の木です。

 ミズゴケと言えば、ペルビアンロングテールボアのオスとしてはほぼ成体サイズになってきたプーシキンもウェットシェルターが好きでしょっちゅうもぐっています。そっちのウェットシェルターはプラスチックの男性用靴入れに穴をあけ、中が暗くなるよう天井部分にシートを貼ったものですが、アメリカの靴入れは規格がちょっと大きめとはいえ今はこれに余裕をもってすっぽり収まっているので、小柄なヘビはラクです。このちびロンギも多分靴箱で足りるとは思うけどできるだけ大きくなって欲しいですね。因みに、心配していた餌食いの問題は数日放っておいてから頃合をみて給餌したところつつがなくピンクマウス数匹を食べ、案外アッサリと一件落着しました。

2011年11月13日日曜日

 しばらく揉めていたケージ問題ですが結局ネオデシャプラスチック社のケージになりました。使い心地のほうですが、全面が一枚のガラスで覆われていて、ずらすとそのままかなりジャイアントなスライドドアとなるのが唯一不便な点であとは概ね使いやすいと思います。もうひとつの点としてこのケージは長く使用すると変色してくることが一般に指摘されているので、そうなったらまたここに書きたいと思います。12/14日追記:このケージに使われているアクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂というのが対候性があまりないらしいので、経年劣化・変色の原因かもしれない。それとこの素材はある程度の温度に晒されると熱分解を起こすらしいので、ケージそのものに熱源を当てるタイプの保温はしないほうが良さそう(シート型のヒーターなど)。これは、考えようによってはかなり不便な点と言えるかもしれない。

 話は変わって数日前に子蛇がうちへやってきました。一年ほど前からどこかにいいロンギコウダがいたら大きさに関わらず(もちろん大きければ大きいほど良い)欲しいと考えて探し回っていましたが、この亜種は米国内でもそれほど人気があるというわけではなく、去年のフロリダでのエキスポ以降生体を見る機会は皆無でした。自分が田舎に引っ込んでいたというのが主な原因でしょうが、もうひとつの理由は自分の目で実際に見た動物を買うのが好きだという個人の癖にもよるかもしれません。それでも十分な幅の選択肢の中から好みのものを入手できる日本や、ヨーロッパの都市部のような場所は、世界的にもかなり異質であるし、とりわけ東京の爬虫類屋の過密具合は異常といっていいと思います。ともあれここアメリカで「モノを見て買う」をやると、膨大な時間と、莫大な費用がかかります。


 そうこうしていたところ幸運にも先日再び行ってきたフィラデルフィアでのエキスポにて、今年生まれの幼蛇を見つけたのでためしに一匹買って帰りました。フロリダ出身のCBでパッと見ちょっと赤味が強いですが一応見て分かる範囲での亜種の特徴は押さえており、また最低でも生後2、3年くらいは生育しないと結果は見えてこないと思うので、宝くじを買ったようなものだと考えてしばらく育てて見ます。下の方に「気が滅入る」と書いた幼蛇の世話に加えこの個体は餌をあまり食べないそうなので早速「めんどくさいなあ」という所なのですが、今はそんなに個体数飼ってないのでがんばれそう。これからどう色彩が変化していくか時々写真に撮っていこうと思います。

 気が滅入るといえばこの個体を買ったショップはフロリダからはるばる1500キロを山モリの毒蛇とともにやってきたそうで、生体を積んだ車で東京から静岡まで移動するだけでひ~こらしていた自分にとっては、それもまた気が滅入ることだなあと思いました。

2011年11月5日土曜日

 前回のメモを書いた直後に、老齢のため日本の家族に託してきていた愛犬が死んでしまい、そこへ引越しも重なってぼーっとした毎日を過ごしていました。犬種はドーベルマンで11歳だったのでもうけっこう老齢というところに加え、年をとってからは珍しい神経の病にかかっていましたが、ステロイド投薬と食餌療法のおかげかすごく活発にしており来年5月の誕生日くらいまではラクラクもつんではないかと思っていた矢先の出来事でした。なににせよ、前日まで喜んでトコトコ散歩をしてご飯もしっかり食べ、皆に愛想を振りまいて可愛がられていたということで、最後まで犬らしく楽しく過ごさせてやれたことには満足しています。亡き骸は東大の獣医学の研究所に検体し、数日中に戻ってきて荼毘に付されました。ぜひ病気の解明に役立ててほしいと思います。

 そういうこともあったので「引越しを期にボアコンに新しいケージを与える計画」が頓挫していました。やはり管理の面と、将来的にヘビが増える可能性も考えて150センチ以上のネオデシャケージ・最低でも同サイズのビジョンの重ねられるケージかもしくはプランMか(※)という自分と、家具をくり貫いてケージを作りたい・最低でもズーメッドケージを使用し中に木とかをごちゃごちゃ入れたい、新居は狭いので90センチ以上のケージは置きたくないという家人のあいだで意見が割れに割れ、何も決まらないまま当のボアコンは衣装ケースの中で餌をぱくついているという、変な事態になっています。


 上の写真は、ケージの実物を見ようということで行って来たメリーランド州の小さなエキスポで見つけたヨーロッパヤマカガシの幼蛇。かわいい!そして思わず束で欲しくなってしまう駄菓子なみの価格。管理人にとりイシガメの仲間とこういう、ガーターヘビとかレーサーとかのような小さい、しゅるっとしたナミヘビには何か特別に惹かれる魅力がありどうしても目がいってしまう。この日は結局ケージ購入にはいたらず、本や古雑誌を数冊と、夏の間に壊れてしまった折りたたみ式のスネークフックの新品を1本購入して終わりました。(※プランM…管理人が最近構想を練っている木製ケージのプラン。Mは「めんどくさい」の頭文字。)

2011年10月18日火曜日

 フト気がつくとなぜかスナボアの写真が沢山あることに気付きました。ボアノートではボア亜科に注目するという目的で、今までスナボアについてはほとんど触れてこなかったけれども、やっぱりスナボア亜科の項目もあったほうがいいような気がしてきた。ということで、新しいカテゴリを作りましたが中身はからっぽですので、覗かないようご注意下さい。

2011年10月12日水曜日

 先週からのごそごそ活動の結果引越しすることに決定したため今度は引越し準備でホコリまみれになっています。ボアコンもいつのまにかふたまわりほど大きくなって、ケージが小さく見えるようになってきたためこれを期に大きいケージを購入するか・作るかしようと思います。ケージと言えば昔なつかしのネオデシャケージを一度は使ってみたい!と思っているのですが、あのようなデザインは個人の家にポツンと一個あるというだけでは、なんかきまらない感じがします。どこぞの「研究者のラボ」とか、「プロショップ」にずらっと並んでいるとカッコいいなあーと、憧れてしまいますが…。

 話は変わって、毎月特に意味もなくとっていたレプタイルマガジンの11月号に、島ものカガヤキボアの特集が載っていました。空き時間に舐めるように(笑)読んで、面白いところはあとでノートに書き込もうと思います。

2011年10月3日月曜日



うちのボアコンは元気ですが最近小じわが出来てきました。かつては外見があからさまに年老いるということのない蛇に対してちょっと羨ましく思っていましたが、こういう細かい所をみると、やはり飼い主と同じく加齢には勝てない様です(笑)。小じわと言うより、「とぐろの巻きぐせ」というべきなのか。でも、それを言ったら管理人のほうれい線等も「上唇挙筋の動かしぐせ」ということになり、やっぱり小じわは小じわだな、と思っている所です。

2011年9月1日木曜日

 サイトすこしずつ更新中。前のメモに書いたとおりフィラデルフィアに行ってきたので、その時のことを書いた(こちら)。日本の爬虫類好きなら誰でも知ってる「ビバリウムガイド」という雑誌がありますが、ライターの冨水さんがよく「エキスポとかでちゃんとした写真をとるのはかなり難しい」と言っていたことを、毎度エキスポに行くたびに思い出します。

 エキスポにはイエローアナコンダの子供が居たんですが購入には到らなかった。今はウクライナのテラリウムセンターでもらったマダガスカルのビデオを見ています。かなり楽しそうな所だ。

2011年8月21日日曜日

 イエローアナコンダのページをまとめようと思っていろいろ読んでいます。自分にとって、この趣味自体が「身近にいるヘビを観察する」という出発点から始まっているので、希少な蛇や、超大型種・有毒種などをはじめ、比較的ペットトレード上に挙がりにくい蛇のこととなると意外なほど無知だったりして、調べているとおもしろいです。身近に観察するためにはまず個体に健康に長生きしてもらわねばならないので、当然生息環境なども調べますが、写真などを見ると(当たり前ですが)ヘビたちは皆自然の中に住んでいます。そういうのを見るにつけ、生き物と言うのはその場所の環境の一部が目立つ形で活動しているにすぎないと思います。だから生息環境のどこからどこまでを切り取る/再現する=健康に長生きするという単純な方程式にはならないのかとも思います。

 また「いちおう健康に」長生きできる環境がその種にとって適切な環境であるかというと、それはまた別な話という気もする。動物園などの閉塞された場所であっても、「いちおう健康に」野生個体よりもずっと長生きし、繁殖活動もさかんに行う動物もいるけれども、だからといってそのケージの中がその種にとって、子々孫々に至るまで生活していくのにふさわしい環境なのか?というと、答えはNOですね。これは人間にも言えることかもしれません。

2011年7月26日火曜日

昨日1日ホットスポットの下で温まっていたヘビ君ですが、今朝早くから脱皮を始めました。前回の脱皮は今月の初めだったので、いつも(2つきに一度くらい)の脱皮のペースと比べるととても早かったと思います。季節的に暖かい日々が続いていたし、餌もかなりよく食べていたからかも知れません。さらに数週間前にはケージの戸に鼻先をはさんでしまい、そこが4ミリほどの傷・カサブタになっていたので、自分で体を舐めたり繕ったりすることのない蛇の場合こういう外傷がトリガーになって脱皮を促すということもあるのかな?と思っています。この傷は意外と深かったようでカサブタが新しい皮膚に食い込んでおり、朝に始めた脱皮を長いことてこずっていてちょっと気の毒でした。夕方まで続いたら手伝おうと思っていましたが、正午ごろ見たらばらばらになった脱皮殻の上でくたびれ顔をしていました。

 しかもカサブタの残りがまだ傷の周りに多少くっついている。蛇の脱皮は見てておもしろいことですが、やはり一仕事なのには間違いないようです。脱皮殻はお古の服のようなかんじがして愛着が沸き、毎回なんとなく保存していましたが今回のはちぎれすぎててムリそうです。

2011年7月10日日曜日


 管理人はヘビを繁殖させるということに取り立てて興味がわかず、非生産的でよくないなーと思っているのですが、「餌やり」というのにあまり面白みを見出せないのが原因かもしれないと最近思っています。できれば、あるていど自然な環境とスペースと温度と個体密度で飼い、蛇が食べたいときに食べ、気が向いたら交尾してそのうちケージのどこかから子供がわいてくりゃあおもしろいな、程度に思っています。その点でガータースネークなどはまさに代表的というか簡単・かつ楽しくていいですね。(でもあの小さな子蛇の世話とか思い出しただけで気が滅入るなあ。)

 なので個体をちょろっと身じろぎできるかな程度の小さなコンテナに入れて、チェーンフィーディングと称して必要以上に餌を詰め込み、機械的に生育して個体が有る程度の体重を示したら繁殖させるという、ボールパイソンなどに見られる完全なサイクル飼育などを見ると、ニワトリかなにかを育てているみたいで「つまらないな」と思います。そうした結果不自然に大きくされたヘビなども、なんか気の毒に思える時がありますね。

2011年6月26日日曜日

 最近暖かくなる日が増えました。現在の家はニューヨーク州北部にありますが、周囲一帯は冬に大雪が降るので家の保温性が良いらしく、屋内はもう暑いくらいです。ボアコンケージの中の湿度も常に60~70パーセントを超えお肌つやつや。たまに日当たりの良い窓辺に蛇をおいてやると勝手に日光浴をしているようです。あとでケージにしまうときに蛇自身も若干ぬくいハムスターくらいの暖かさになっており、なんかかわいい。

2011年6月19日日曜日

 震災以降トンとつながらなくなっていた旧Boa.Noteのことにそろそろあきらめがついてきたので、改めて作り直すことにしました。そんな管理人を尻目にヘビはぐーぐー寝てい(るようにみえ)ます。 確かめる手段が無いけどゆっくりした呼吸をしながら、たまに目の虹彩の部分がピクピクと大きくなったり小さくなったりしていることがあり、ヘビでも夢を見るのかもしれないと思っています。