2011年11月29日火曜日

 チビロンギケージに光&若干紫外線の出ているライトを点灯していますが、餌を食べた後など仔ヘビが体を温めたいようなそぶりでその下におもむろにとぐろを巻いているのがちょっとおもしろい。照明からはほとんど熱は出ていないはずなので、ヘビは自然の常識に法って、光の方向に熱があると認識してこういう行動になっているのでしょうか。

 個人的に自然界には光が無くても熱が存在する場所はあると思うし、爬虫類の目の構造についてはあまりよく知りませんが、もしかしたら紫外線を感知できていたりしたら面白いなーと思いました。(ヘビは多分ないなと思うけどトカゲやカメなどではよりありえそう)紫外線LEDという空気滅菌などにUV灯からとって変わられつつある照明がありますが、これなどは全く熱を出さないので実験として使ってみるのも面白いかもしれない。現在の紫外線LEDだと多くは医療の分野や工業製品向けで波長も用途に合わせて限られているので生体に対して使うことは難しいと思うが、生物の方面でも需要は多いと思うのでいずれ手の届く存在になったら試してみたい。

2011年11月14日月曜日


イミテーションの流木を子ヘビケージの中に入れました。こういう小道具はあまり使ったことがなかったですが、ちょっと自然なかんじになるので、動物を小さな箱に閉じ込めているという、人間のほうの小さな罪悪感のようなもの(あれば)を取り去るのに役立つ気がします。中がトンネルの様になってるので、湿ったミズゴケをしいておいたらあとで子ヘビが入り込んで休んでいました。自分も子供の頃にこんなベッドを持っていたらきっと寝るのが楽しみだっただろうな~、と思うような形の木です。

 ミズゴケと言えば、ペルビアンロングテールボアのオスとしてはほぼ成体サイズになってきたプーシキンもウェットシェルターが好きでしょっちゅうもぐっています。そっちのウェットシェルターはプラスチックの男性用靴入れに穴をあけ、中が暗くなるよう天井部分にシートを貼ったものですが、アメリカの靴入れは規格がちょっと大きめとはいえ今はこれに余裕をもってすっぽり収まっているので、小柄なヘビはラクです。このちびロンギも多分靴箱で足りるとは思うけどできるだけ大きくなって欲しいですね。因みに、心配していた餌食いの問題は数日放っておいてから頃合をみて給餌したところつつがなくピンクマウス数匹を食べ、案外アッサリと一件落着しました。

2011年11月13日日曜日

 しばらく揉めていたケージ問題ですが結局ネオデシャプラスチック社のケージになりました。使い心地のほうですが、全面が一枚のガラスで覆われていて、ずらすとそのままかなりジャイアントなスライドドアとなるのが唯一不便な点であとは概ね使いやすいと思います。もうひとつの点としてこのケージは長く使用すると変色してくることが一般に指摘されているので、そうなったらまたここに書きたいと思います。12/14日追記:このケージに使われているアクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂というのが対候性があまりないらしいので、経年劣化・変色の原因かもしれない。それとこの素材はある程度の温度に晒されると熱分解を起こすらしいので、ケージそのものに熱源を当てるタイプの保温はしないほうが良さそう(シート型のヒーターなど)。これは、考えようによってはかなり不便な点と言えるかもしれない。

 話は変わって数日前に子蛇がうちへやってきました。一年ほど前からどこかにいいロンギコウダがいたら大きさに関わらず(もちろん大きければ大きいほど良い)欲しいと考えて探し回っていましたが、この亜種は米国内でもそれほど人気があるというわけではなく、去年のフロリダでのエキスポ以降生体を見る機会は皆無でした。自分が田舎に引っ込んでいたというのが主な原因でしょうが、もうひとつの理由は自分の目で実際に見た動物を買うのが好きだという個人の癖にもよるかもしれません。それでも十分な幅の選択肢の中から好みのものを入手できる日本や、ヨーロッパの都市部のような場所は、世界的にもかなり異質であるし、とりわけ東京の爬虫類屋の過密具合は異常といっていいと思います。ともあれここアメリカで「モノを見て買う」をやると、膨大な時間と、莫大な費用がかかります。


 そうこうしていたところ幸運にも先日再び行ってきたフィラデルフィアでのエキスポにて、今年生まれの幼蛇を見つけたのでためしに一匹買って帰りました。フロリダ出身のCBでパッと見ちょっと赤味が強いですが一応見て分かる範囲での亜種の特徴は押さえており、また最低でも生後2、3年くらいは生育しないと結果は見えてこないと思うので、宝くじを買ったようなものだと考えてしばらく育てて見ます。下の方に「気が滅入る」と書いた幼蛇の世話に加えこの個体は餌をあまり食べないそうなので早速「めんどくさいなあ」という所なのですが、今はそんなに個体数飼ってないのでがんばれそう。これからどう色彩が変化していくか時々写真に撮っていこうと思います。

 気が滅入るといえばこの個体を買ったショップはフロリダからはるばる1500キロを山モリの毒蛇とともにやってきたそうで、生体を積んだ車で東京から静岡まで移動するだけでひ~こらしていた自分にとっては、それもまた気が滅入ることだなあと思いました。

2011年11月5日土曜日

 前回のメモを書いた直後に、老齢のため日本の家族に託してきていた愛犬が死んでしまい、そこへ引越しも重なってぼーっとした毎日を過ごしていました。犬種はドーベルマンで11歳だったのでもうけっこう老齢というところに加え、年をとってからは珍しい神経の病にかかっていましたが、ステロイド投薬と食餌療法のおかげかすごく活発にしており来年5月の誕生日くらいまではラクラクもつんではないかと思っていた矢先の出来事でした。なににせよ、前日まで喜んでトコトコ散歩をしてご飯もしっかり食べ、皆に愛想を振りまいて可愛がられていたということで、最後まで犬らしく楽しく過ごさせてやれたことには満足しています。亡き骸は東大の獣医学の研究所に検体し、数日中に戻ってきて荼毘に付されました。ぜひ病気の解明に役立ててほしいと思います。

 そういうこともあったので「引越しを期にボアコンに新しいケージを与える計画」が頓挫していました。やはり管理の面と、将来的にヘビが増える可能性も考えて150センチ以上のネオデシャケージ・最低でも同サイズのビジョンの重ねられるケージかもしくはプランMか(※)という自分と、家具をくり貫いてケージを作りたい・最低でもズーメッドケージを使用し中に木とかをごちゃごちゃ入れたい、新居は狭いので90センチ以上のケージは置きたくないという家人のあいだで意見が割れに割れ、何も決まらないまま当のボアコンは衣装ケースの中で餌をぱくついているという、変な事態になっています。


 上の写真は、ケージの実物を見ようということで行って来たメリーランド州の小さなエキスポで見つけたヨーロッパヤマカガシの幼蛇。かわいい!そして思わず束で欲しくなってしまう駄菓子なみの価格。管理人にとりイシガメの仲間とこういう、ガーターヘビとかレーサーとかのような小さい、しゅるっとしたナミヘビには何か特別に惹かれる魅力がありどうしても目がいってしまう。この日は結局ケージ購入にはいたらず、本や古雑誌を数冊と、夏の間に壊れてしまった折りたたみ式のスネークフックの新品を1本購入して終わりました。(※プランM…管理人が最近構想を練っている木製ケージのプラン。Mは「めんどくさい」の頭文字。)