2013年2月24日日曜日


「プンたろう」と霧吹きとの関係は、猫がやたらと湯船の水にこだわっているあの感じに似ていておもしろい。霧吹きに入っている水と水入れの水は全く同じものなのに、シューっと吹きかけてもらう方がいいらしい。体にかかった水は首をまげて、丸まりながら器用に飲んでいく。目なんか殆ど見えてなさそうなわりに霧が飛んでくる方向もちゃんと分かっているらしく、こうして霧吹きの方へどんどんよってくる。霧に何か特別な思い入れがあるようだ。うちへ来てから約一年が経ち、ちょっと太ってきたプンたろう。結構動くわりに代謝はかなり遅いと感じるので、うっかり肥満にさせないように気をつけたい。

2013年2月14日木曜日

 1月13日に書いたエバーグレイズのヘビ狩り大会ですが、のべ1600人の参加者が計68匹のヘビを仕留めたそうです。発表によると去年の時点でエバーグレーズに帰化しているヘビの総数は10万匹とされていたので、焼け石に水感は否めないけれども、こうして世間の注目をあつめて問題意識を持たせるという点では成功といえるのかもしれない。新聞によると大蛇の繁殖が確認されてから10年たらずの間にエバーグレイズに住むアライグマとオポッサムの99%、ボブキャットの88%がいなくなったそうです。帰化が確認されたバーミーズパイソンをはじめ数種の大型化する蛇、あとブラック&ホワイトバンデッドテグーはじめ数種のトカゲ達によって、今までエバーグレーズの生態系のトップに立っていた動物達が、ほとんど一掃されてしまったということになります。

 一説によると北米では「気候が2100年までこのままである」と仮定したうえでこれら移入種の本来の生息地の環境との比較を行った結果、12の比較的広大な州でこれら外来生物のいずれかによる移入をうける可能性があるとされるそう(Biological Invasions,pp 241-252)。実際は気候が温暖化していることもあるので、移入を受ける可能性のある地域はさらに北上するのではないだろうか。去年の4月のレイシー法改定をうけて「バナナで釘がうてる州もたくさんある中、無意味な法案が可決した」と書きましたが、100年、200年、もっと長期のスパンで自然環境について考えた場合、今の時点で手を打っておくという姿勢にもまた一理あると思った。

2013年2月13日水曜日

 最近ヘビの事について文を書く機会があって思い出した事。子供の頃、最初に捕まえて飼った、もしくは大切な小遣いを使って最初に買った爬虫類の事って、俗に言う「初恋の人」のような感じでけっこう鮮明に覚えてるものだなあという事。皆さんはどうでしょうか?管理人が最初にいわゆる「買った」ヘビはガーターヘビでしたが、思い出してみると本当に色々な記憶が蘇えってくる。なによりも、自分にも昔日本のヘビ1匹とか、ガーターヘビ1匹しか飼ってなかった頃があって、毎回餌を用意したり床材を頻繁に取り替える事も、一回一回感動&感謝しながらしていた事を、とても新鮮な気持ちで思い出しました。丁度パソコンが廉価で普及しはじめた頃とも重なっていて、爬虫類という趣味をもとに友達の輪が広がることも楽しかった。生き物を飼ううえでの「初心」が色あざやかに蘇り、そういう気持ちを忘れないでいたいと思いました。

2013年2月11日月曜日

 NRAAC、PIJAC、 ARAVなどアメリカの学者、科学者、ホビイスト団体の指揮により行われる2013年の全米爬虫類・両生類法律シンポジウム&ワークショップがワシントンD.C.で開催されることが正式に決まりました。前回のテキサス大会に引き続き、近年米国内で変化や改定の多い法律関係にフォーカスをあてたものになるようです。前回の法改正から約一年、爬虫類産業において「経済的な影響が出た」とはっきり結論付けるむきもあるし、自分のまわりで行われるエキスポではビルマニシキヘビやアナコンダは未だにふつうに売られている(つまり法が全く尊守されていない)こともあり、現在最新の法律事情を知るのには絶好の機会となりそうです。