2013年7月6日土曜日

 環境省の動物の愛護及び管理に関する法律施行令の一部を改正する政令案概要に対するパブリックコメントの募集が締切日まで5日をきりました。日本国内でボアコンストリクターの飼育規制解除がなされる数少ない機会です。管理人はおおまかにわけて

 ①ボア・コンストリクターのヒトへの危険性について誤解がある。

 ボア・コンストリクターは、他に指定を受けているビルマニシキヘビ・アミメニシキヘビ・アナコンダ・ヤブニシキヘビなどと比較して体格、体重・体長(飼育下では最大でも±3メートル)、攻撃性などいずれにおいても劣り、懸案事項の言う「人を獲物として積極的に襲ってくる」生物に該当しない。ボア・コンストリクターがヒトに致命的な危害を加える例は、本種の飼育数が日本と比べて格段に多い米国内のみならず、本種が野生下にて生息する南米諸国においても極めて稀である。したがって、本種は規制対象種のリストからは除外されるべきである。

 ②貴重な動植物の保全という観点からも、安定して供給される種の存在は重要である。
 私たちヒトが常に知的好奇心・知的探究心をもつ存在である限り、ペット産業においても「珍しい動物を飼ってみたい、収集したい」「大きなヘビを間近に眺めてみたい」等という強い動機をもつ一定数の爬虫類愛好家が現れることは回避し得ない。しかし、これらの動機はしばしば動植物の保全を推進する現代の潮流に逆行するものである。ボア・コンストリクターは欧米において普通のペットとなり既に40年以上の歴史をもち、飼育法や累代繁殖法も確立され、家庭のコンパニオンとして、またコレクタブル・アニマルとして、多くの愛好家達の需要にマッチすることが分かっている。今後ペットトレードによる野生動物の搾取を減らし動植物を保全するという観点からも、ボア・コンストリクターの様に安定的に供給されるペット爬虫類の存在はますます重要になっていくと思われる。

・・・みたいな点について書きました。これらが今の所思う「ボアコンが規制されてひっかかっていた点」です。しかし規制したり、緩和を検討してみたり、こうやってチョコチョコ法律を翻すことにあまり意味があるとは思えないな。そういえば9月に改正動物愛護法の施行も控えているし、色々変化の年となりそうですね。丁度、未来の動物の売り方について最近考えていたこともあるので、これについては別記します。

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