2014年12月16日火曜日

真夜中のゴキさんアカさん


 今年は12月21日が一年で一番日照時間が短い日だと伺いました。どうりで最近ランニング(という名の散歩)に出て公園などで道草していると、あれよあれよという間に真っ暗闇になるはずですね。そんな管理人地方ですが本日の気温は5℃弱くらいで比較的暖かく感じたので、何か生き物が見られるかもしれないと思い、真っ暗になった冬の雑木林を少し散策しました。ところが彼らの隠れ家をあたっていくうちに、出るわ出るわ森ゴキブリのオンパレードで。しかも成体ではなく、卵から孵ってひと月かそこらくらいの小さいサイズの虫がうじゃうじゃといました。時期的にもうこのまま越冬するのだと思いますが、これらの虫やナメクジ類が、冬の間乏しい資源でやりくりする他の生き物たちの助けになっているのかもしれません。

 そんな事を考えつつしばらく歩きましたが、他の生き物で見つかったのは写真のセアカサラマンダーだけ。先日に引き続きまたもや1匹しか見つけられませんでした。このサラマンダーは時と場所によっては「君たちもういいよ」位出てくることもありますが、同じ場所で似たような気温の時でも全く見られない事もあり、このエンカウント率の変動のふしぎを解き明かすには、まだまだ時間がかかりそうです。ただハッキリと感じるのは、こんなふうに殆ど物陰から出てこない彼らでも、空気中の湿度や気温、日照時間(≒天候、季節)などはかなり敏感に感じ取っているらしいということです。

 1匹だけ出てきてくれたセアカの尻尾は、先っちょに切れた跡がありました。この種類にどのくらいの再生能力があるのかは分かりませんが、ぽつんと出来た再生尾の部分もぷりぷりと瑞々しく、なかなかいいスタートを切っているように見えた。もっと近くでまじまじと見たかったですが、怖がって目に涙を溜めていた(ように見えた)ので気の毒になりリリース。放してやる時に気付いたんですが、セアカって暗い所で目が光ります。写真にも若干写っているかな。両生類にとってこういう細かい体の事は、一見質素で地味だけれど、360億年かけて熟考されたデザインだと思うとなかなか感慨深いものがあります。

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